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世界法廷ミステリー

O.Jシンプソン事件〜無罪になった理由とその後〜

投稿日:2016年9月28日 更新日:

2016年10月2日放送の「世界法廷ミステリー」に先駆けてO.Jシンプソン事件の謎に迫っていきたいと思います。

 

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出典:http://syouheinouhau.daa.jp/

 

全米で注目されたO.Jシンプソン事件について、どのような事件だったのか説明しますね。

 

 

事件の内容

 

1994年6月12日の午後11時頃

ニコール・シンプソン女性35歳と恋人のロナルド・ゴールドマン男性25歳がロサンゼルスにあるニコールの自宅で惨殺死体で発見されました。

 

ニコールは首を深々と切断されたうえに後頭部に鈍器で殴られ手には抵抗した際にできる切創がありました

恋人のロナルドは、顔、首、体と左大腿上部に合計19箇所の刺創、後頭部に深い挫創があったそうです。

 

この事件の容疑者として上げられたのが元プロフットボール名選手で俳優としても活躍していた、O.J.シンプソンです。

被害者女性ニコール・シンプソンの元夫でもあります。

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出典:http://japaneseclass.jp/

シンプソンはオセロ症候群(パートナーが浮気をしていると思い込むなど強迫観念、嫉妬心が抑えられなくなる精神病)ではないかとも言われています。

 

この残虐な事件が注目されたのは、容疑者がスーパースターのシンプソンという事もありますが、当時大きな問題となっていた人種差別問題が大きく関係しています。

 

事件の5日後シンプソンに逮捕状がくだり、警察の追跡を振り切ろうとして1時間半にも渡るカーチェイスが展開され全米中で放送され世界中が注目しました。覚えているという方もいるのではないでしょうか。

 

その後シンプソンは警察のSWATチームや多数のメディアに包囲され逮捕となりました。

 

黒人差別を警戒した裁判

 

シンプソンの裁判が行われた場所はロサンゼルスのダウンタウン。

この場所で裁判が行われたのにはこんな背景があります。

 

 事件2年前のロス暴動事件

黒人男性ロドニー・キングさんが白人警官4人から過剰なまでの暴行を受け亡くなりました。

ロドニー・キングさんを警棒で50回以上殴打し、しまいにはスタンガンを当てた白人警官4人は裁判にかけられました。

 

その裁判が行われたのは白人住民の多い「シミ・バレー」でした。

裁判の結果、白人警官4人全員が無罪。

 

これをきっかけにロサンゼルスでは数日間に及ぶ暴動が発生。50人以上が亡くなり、およそ10億ドルに上る損害を出す大きな事件となりました。

 

こうした背景から人種差別による暴動を恐れ、シンプソンの裁判には白人でも黒人でもない日系人ランス・A・イトウが裁判官に選ばれました。

 

更に裁判管区を白人優位のサンタモニカからロサンゼルスのダウンタウンにし、12人の陪審員のうち黒人8人によるシンプソンに対する刑事裁判を1995年1月24日に開廷しました。

検察は、シンプソン有罪でも、死刑を求刑しないと宣言したのです。

 

 

検察側が提示した7つの証拠

 

・シンプソン自身の車、運転席側のドア部分と助手席側のコンソール部分に血痕が見つかる。

・シンプソンの寝室から血痕の付いたソックスが見つかる。

・被害者2人とシンプソンの血痕が付いた皮の手袋がニコールの遺体の側から見つかる。

・事件発生時の25分間シンプソンと電話が繋がらなかった。

・事件時刻にシンプソンが自身の車を運転している所を女性が目撃していた。

後にその女性にシンプソンから5000ドル支払われ目撃情報を撤回した。

・現場に残っていた血の付いた足跡がシンプソンの足のサイズと完全一致。

・事件当時のシンプソンのアリバイが不明。

 

一方ロバート・シャピロを筆頭に、DNA鑑定の専門家2人を含む11人の優秀弁護士チームは、多くの証拠があるにも関わらずシンプソンの無罪を主張しました。

 

弁護側の主張

 

・シンプソンには新しいガールフレンドがいる。

・殺害推定時刻には帰宅していてアリバイがある。

・凶器は発見されていない。

・警官がシンプソンの血液を現場にばらまき、全ては人種差別主義者の刑事が事件を作り変えた。

 

と、このように主張しました。

そして有能な弁護士チームは凶器となったナイフが発見されなかったこともあり、最終的に無罪を勝ち取りました。

 

22年後の今年シンプソン宅からナイフが見つかる

 

かつてシンプソンが所有していた邸宅を解体していた現場作業員が、敷地内に埋められていたナイフを発見しました。

 

現在ナイフはロサンゼルス市警に引き渡され、現在DNAなどの鑑定を行っています。

しかし、米国では一度無罪になった事件は再度刑事責任を問えない‟二重処罰の禁止” という法律が存在します。

 

その為ナイフが同事件の凶器に使われていた事が判明しても、シンプソンが訴追されることはないのです。

 

さすがに決め手となる凶器が出てくれば犯人は明らかですよね。

そもそも何故裁判時に凶器が発見されていないとは言え、あれだけの証拠が集まっていたのにも関わらず無罪を勝ち取る事が出来たのでしょうか。

 

有能な弁護士チームだったという事もあるとは思いますが、他に無罪になった理由が何かあるのではないでしょうか。

 

検察側の敗因は皮の手袋

 

ニコールの遺体の側に皮の手袋が落ちていたと初めに説明しました。

検察側は重要証拠としてこの皮の手袋を容疑者であるシンプソンの物と断定し法廷中に提示してきました。

 

そしてテレビ放送されている法廷で、実際にシンプソンに皮の手袋を着けさせようとしました。

しかし、その手袋はシンプソンの手の大きさよりも小さく無理に入れようとしても入らなかったのです。

 

これが決め手となりました。

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出典:http://fugathegameplayer.blog51.fc2.com/

当時のアメリカ(現在では国際基準となっている)では検察の主張に少しでも合理的な疑いがあれば無罪になる為、判決を出すには十分な証拠だったと言うわけです。

 

次にシンプソンを待っていた民事裁判へ

 

刑事裁判の後ロナルドの父親がシンプソンに対して訴訟を起こしていた為民事裁判が行われました。

これまでの刑事裁判では陪審員の意見が一致するまで話し合いがされるのですが、民事裁判は陪審員12人に対して70%の9人が一致すれば判決が出ます。

 

しかも、刑事裁判では黒人の陪審員が多かったのに対して民事裁判では圧倒的に白人が多数でした。

 

この結果1997年にロナルドの父親側の請求が認められ父親に722万5千ドル、母親に127万5千ドルの補償をするように命ぜられました。

 

しかし、シンプソンの収入源であるNFL選手年金は、賠償金支払のために取り上げることができない為法的に保護されているのです。

 

まとめ

 

この事件は検察側が真実を見極めずに起訴する事を目的とした為このような結果になりました。

これでは冤罪は減らずに罰せられなくてはいけないはずの真犯人が野放しと言う状態は変わりません。

 

現在の裁判においてこんな事が無いと信じたいですね。。。

 

 

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