頬にできたシミが消えない!なんてことありませんか。
塗り薬・サプリメント・美白美容液などたくさん試しても頬のシミが消えず、「なんで?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
シミは単にメラニン色素が沈着しているだけではなく、病気が原因となっている場合もあるのです。
今回は、頬にできるシミの原因となる病気と対策もご紹介します!
シミの種類や特徴
シミの原因はメラニン色素の沈着によるもので、一般的なシミの種類には以下の6つがあります。
- 肝斑(かんぱん)
- 雀卵斑(じゃくらんはん、そばかす)
- 脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)
- 老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
- 炎症性色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)
- 遅発性両側性太田母斑(ちはつせいりょうがわおおたぼはん)
肝斑
肝斑(かんぱん):約20%の日本人女性がなるシミで、薄い褐色のシミが左右の頬に対称にできます。
主に40代の女性によく見られ、原因は女性ホルモンの減少です。
妊娠出産した女性やピルを服用している女性にも多くみられます。
紫外線を浴びることで肝斑のシミは濃くなり、病気になると肝斑がよく現れます。
雀卵斑(じゃくらんはん)
そばかすは先天的と後天的と分かれてます。
先天的の原因は遺伝で、後天的の原因は紫外線です。
鼻の周辺に小さくて薄い褐色のシミがそばかすです。
特徴的で頬にだけということはないので、この雀卵斑は病気の心配がありません。
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
通常は40代からなります。若くてできるようでしたら紫外線が原因です。
顔や手の甲など普段服で隠せないところにできる丸いシミが老人性色素斑で、このシミは頬にもできる可能性が高いです。
なので頬の両側に対称的にできる肝斑と違いますが、同じく病気の可能性があるため要注意です。
炎症性色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)
名前のとおり、炎症の後にできるシミで、やけどや怪我、ニキビ跡によくできます。
炎症によってターンオーバー(肌の新陳代謝)がうまくできず、メラニン色素が肌の表面に溜まってしまいシミになるのです。
この炎症性色素沈着というシミは頬にもできますが、病気の心配がありません。
遅発性両側性太田母斑(ちはつせいりょうがわおおたぼはん)
肝斑と同じく頬の両側に対称でできます。
他のシミは肌の表皮にできますが、遅発性両側性太田母斑は奥にできるため治療はレーザーのみになってしまいます。
特徴は青灰色で、両頬の奥にあるようならこのシミです。
このシミができる原因は様々ですが、色素細胞の異常や紫外線などによります。
多くは1歳ごろにでき始め、遺伝が原因の場合もあります。
頬のシミは病気のサイン
「顔は体の鏡」という言葉のとおり、体の不調は顔に現れます。
頬のシミが何をしても消えない場合は、内臓が弱っている可能性があります。
頬のあたりにシミができた場合は、肝臓や腎臓、胃腸に不調があることを表しています。
このように頬のシミは大切な器官の病気の表れなので、放置すると重大な病気になりかねません。
他にも頬にシミが出る原因として考えられるのがホルモンバランスの低下です。
ホルモンバランスが崩れると、体に様々な症状が現れます。
女性は特に子供を育むために女性ホルモンがとても大切です。
そのため敏感でデリケートな体を普段から労わってやらなくてはいけないのです。
腎臓の病気
腎臓は体の中の血液を濾過し、老廃物と余っている塩分を尿として体の外へ排出する役割を担っています。
この機能が衰えると、毒尿症という病気の原因になってしまいます。
腎臓の代表的な病気は、
- 慢性腎炎
- 腎不全
- ネフローゼ症候群
- 急性腎炎
- 腎臓ガン
などがあげられます。
これらの初期症状としては、むくみや血圧上昇、蛋白尿などが現れます。
主な原因は塩分の取りすぎです。
腎臓の病気は症状が現れて気付く頃には手遅れという場合が多く、腎臓の病気が悪化すると最悪人工透析や移植を免れません。
そのため、頬にシミができた場合は些細な体調の変化に気をつけましょう。
肝臓の病気
肝臓は体に必要のないものを濾過し体の外へ排出する役割を担っています。
いわゆる人体の濾過機です。
この肝臓が機能低下すると体の中をきれいにできず、老廃物が溜まってしまいます。
肝臓の代表的な病気は、
- 肝炎
- 肝硬変
- 肝臓ガン
などです。
肝臓の機能低下は主に脂肪分やアルコールの過剰摂取が原因です。
このような原因で肝臓の機能が低下するとターンオーバーが追いつかなくなり、メラニン色素が沈着しやすくなり、シミとして現れるのです。
頬に出るシミ以外のサインとしては、むくみ・黄疸・倦怠感などです。
肝臓も気づいた時には手遅れということも多いので、頬にシミが出たり最近体に脂肪がついてきたなと感じたら肝臓の病気を疑ってみましょう。
胃腸の病気
胃腸の機能が低下すると
- 胃潰瘍
- 胃炎
- 腸炎
- ガン
などの病気を引き起こします。
症状としては、食欲不振や吐き気、便秘などで、それらの原因はウイルスや菌、ストレスなどです。
特にストレスが溜まると、自律神経が乱れ頬にシミができやすくなるのです。
頬にできるシミの対策
病気を早めに発見するには普段の生活環境や食事で改善が必要です。。
病気の発見が遅れてしまい、手遅れにならないように意識して対策をしましょう。
バランスのとれた食事生活
食事生活は健康の基本ですので、以下の食べ物を意識して食事に取り入れましょう。
腎臓は塩分の取りすぎが原因で機能低下します。
ブリ、昆布、鶏肉、大豆、やホウレンソウなどは腎臓に効果的です。
また、たくさん水を飲むことで腎臓の機能低下を予防できますが、コーヒー・紅茶は体に負担のかかるカフェインがたくさん入っているので注意しましょう。
肝臓はタバコなどの有害物は原因です。
レバー、大豆、ゴマ、緑黄野菜(ブロッコリー、カボチャなど)、ビタミンやたんぱく質を取るといいでしょう。
胃腸は消化に悪いものが原因のため、胃腸が弱っている時はお粥などの消化にいいものを食べましょう。
バランスの良い食生活を心掛ければ頬にできるシミも減り、健康にもなれますよ☆
ストレスを溜め込まない
ストレスは頬シミに関係する病気以外にも様々な病気を引き起こす原因となります。
なので、日頃からストレスを溜め込まないように意識することが大切です。
ストレスを溜め込まないようにする方法は人それぞれですが、
- カラオケで大きい声を出す。
- スポーツなどで体を動かす。
- 質のいい睡眠をとる。
- 湯船に浸かる
- 涙を流す
などいろいろありますが、暴飲暴食は胃腸に負担をかけてしまい逆効果なのでやめましょう。
頬シミの原因まとめ
いかがでしたか?
シミは外観だけの問題ではなく、重大な病気が潜んでいる場合があります。
シミはこのような病気を教えてくれるサインですので、ただのシミと思わずに頬にシミを見つけたら、最近体調面で変化がなかったかなど思い返してみましょう。
そして思い当たる症状がある場合は、一度病院を受診するようにしましょう。
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