サッカー日本代表の本田圭佑選手(30)=ACミランが2016年冬に中国スーパーリーグへ移籍する可能性が非常に高いのでは無いのかというニュースが流れて話題になっています。
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ネット上では『中国リーグへ格下げ』なんて言葉も出ていますが現状本田圭佑選手は10番を付けてはいるもののボジション争いに敗れて出番が無く中々アピールも出来無いでいます。(全8試合中2試合に出場し18分のみのプレー)
試合感が落ちているのか代表戦を見ても、かつての輝きが失われつつある様に感じられます。
また、本田圭佑選手もACミランを離れ、どこかに移籍したい思いがあるようで、今年の6月にACミランから契約延長のオファーを受けていましたが断りを入れています。
ACミランとしても来季契約しないということは契約が満了になってしまえば移籍金を得ることも出来なくなってしまう為、来年の1月の移籍市場で何とか移籍金を取っておきたいところ。
そんな中、浮上したのが最近、世界中の大物スター選手を爆買いしていると話題の中国スーパーリーグです。
さてそんな中国スーパーリーグはどんな特徴があり、どの程度の強さなんでしょうか?
中国スーパーリーグとは?
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そもそも中国スーパーリーグって強いの?
本田圭佑選手が移籍を噂されていますが、そもそも『中国スーパーリーグは強いのか?』という疑問にお答えします。
結論から言うとリーグの上位チームは
アジアではトップレベルのチームだと言えることは間違いありません。
Jリーグ副理事長の原 博実さんも『Jリーと変わらない所まで来ている』とテレビ番組で言っています。
特に強いのが2011年〜2015年まで中国スーパーリーグで不動の王者『広州恒大』というチームです。
この『広州恒大』はアジアで一番強いクラブチームを決める大会の『AFCチャンピオンズリーグ(アジアサッカー連盟が主催するクラブチームによるサッカーの大陸選手権大会、通称ACL。)』で2013年、2016年と優勝をしているのです。
20年前のJリーグの様に各国からチャイナマネーを使い大物監督や大物選手を爆買いしていた背景があります。
その様な背景からリーグ全体の力は何とも言えませんが2015年時点では『中国スーパーリーグ』の上位チームはアジアの中でも強いチームなんです。
中国スーパーリーグの特徴
球際の強さと強いフィジカル
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ボールタッチや瞬間的な身のこなしは日本よりもやや下だが球際やフィジカルの強さが非常に激しい。
レフェリーも日本ではイエローカードが出る様な場面でも流すケースが随所に見られます。
また、ファンも好戦的でチャンスがあるのに勝負出ずにボールを下げると大ブーイングが起き、体と体のぶつかり合いなどは拍手が送られる
非常にアグレッシブなプレースタイルである反面、危険が伴い近年は外国人選手が大怪我に会うケースも見られます。
元チェルシーのデンバ・バ選手が中国スーパーリーグで中国人選手に激しいタックルを受け左足のけい骨とひ骨の骨折という選手生命を失いかねない大怪我を負いました。
これは非常にショッキングなニュースとして様々なメディアでも取り上げられその映像が世界中に流れ物議を生みました。
育成面に課題
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育成面が不十分な一面があり、現段階では金持ちチームが爆買いでチーム力を上げ、リーグ全体に刺激を与えています。
お金の力を使い強力な外国人選手によって強いリーグorチームにしている事は中国スーパーリーグ全体でも認識されておりこのままでは中国リーグが成長しないと考えています。
中国スーパーリーグ随一の爆買いで有名な『広州恒大』は意外にも育成のために幼少期からサッカー教育をする為の学校を設立しています。
レンタル移籍(期限付き移籍)には否定的
自チームの選手を期限を決め一定期間移籍させ期限がきたら呼び戻すレンタル移籍には非常に否定的な考えを持っているのも中国スーパーリーグの特徴です。
世界の他のチームは『若い有力な選手は自チームでは現代噛んで出場機会がなくてもレンタル移籍に出す事で試合経験を積ませる』という教育的観点からレンタル移籍をするんですが。
一方、中国は『なぜ他の選手を金かけて鍛えなきゃいけないんだ』という考えなのだとか。
教育が遅れている理由がよくわかります。
移籍金額から見る中国スーパーリーグの力
さて本田圭佑選手が移籍を噂されている2016年冬の移籍市場。
昨年も爆買いが行われ世界中のクラブチームが中国スーパーリーグの勢いに驚きました。
そんな爆買いが話題の中国スーパーリーグの移籍市場は一体どの程度爆外なのでしょうか?
ご紹介します。
2015年ー2016年冬の移籍投資金額ベスト10
爆買いってどの程度なのか分かりやすく解説する為に
2015年冬の移籍市場を金額順に世界のクラブでランキング化してみました。
1位 江蘇(中国)・・・125億円
2位 河北華夏(中国)・・・90億円
3位 広州(中国)・・・66億円
4位 天津権健(中国)・・・50億円
5位 ニューカッスル(イングランド) ・・・48億円
6位 ワトフォード(イングランド)・・・43億円
7位 上海申花(中国)・・・42億円
8位 ノリッジ・シティ(イングランド)・・・40億円
9位 ローマ(イタリア)・・・ 36億円
10位 ストーク・シティ(イングランド)・・・ 30億円
いや〜すごいですね。世界中のクラブチームの移籍金額を並べてみると上位4チームが中国チームなんて・・・。
そりゃ強くなりますね(⌒-⌒; )
日本のチームは1チームもいないのが寂しいところです・・・。
2016年夏の中国リーグによる大物選手の爆買い
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2016年夏もまた爆買いで世界中を驚かせました。
大物選手のみをピックアップしてみました。
- FWフッキ(ブラジル)・・・65億円
- FWパピス・シセ(セネガル)・・・3億万円
- FWグラツィアーノ・ペッレ(イタリア)・・・43億円
- FWアンソニー・ウジャー(ナイジェリア)・・・6億
- FWロヘル・マルティネス(コロンビア)・・・10億
- DFホン・ジョンホ(韓国)・・・4億
爆飼いの手を緩めるどころかフッキの65億円とアジア市場最高金額を出してブラジル代表FWを引き抜いてくるあたりは流石、チャイナマネー。
上海上港とは?
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さてそれではそんな中国リーグの勢いが見えてきた所で本田圭佑選手が移籍を噂されている『上海上港』について解説していきます。
上海上皇の詳細データ
正式名称:上海上港集団足球俱楽部
読み方:シャンハイ ジョウコウ シュウダン ソッキュウ クラブ
通称:上海上港or上海SIPG
設立:2005年
ホームタウン:上海
親会社:上海国際港務グループ
スーパーリーグ昇格時期:2013年
2015年成績:リーグ2位
素晴らしい成績です。
スーパーリーグには2部があり(日本でいうJ1とJ2です。)設立からわずか8年で1部に昇格し、さらにその2年後にはリーグ2位にまで上り詰めた「今最も勢いのあるアジアのチーム」と言っても過言では無いほどのチームです。
昨年のアジアチャンピオン『広州恒大』に僅差で1位を奪われましたが僅差でした。
間違いなく実力はアジアでトップレベルです。
たった2年で2位になれたわけ
実は2015年から親会社が『上海国際港務グループ』に変わり『広州恒大』の爆買い手法を真似てチームを強化しているのです。目指しているのは『アジアのマンチェスターユナイテッド』なんだとか。
実際に『上海上港』のファンは「次はルーニーが欲しい!」とまるで子供がおもちゃをねだる様な事を言っていました。
今の爆飼いの勢いを見ているとコレもいつか近い将来実現されるんじゃないかもと思ってしまいます。。。
大型補強
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さらにここ数年は超大型補強を繰り返しています。
金周栄(韓国代表)・・・約3億円←韓国人ディフェンダー史上最高金額
ダリオ・レオナルド・コンカ(アルゼンチン)・・・約5億円
エウケソン・ジ・オリヴェイラ・カルドーゾ・・・約25億円
アサモア・ギャン(ガーナ代表)・・・約27億円
フッキ(ブラジル代表)・・・約65億円←アジア市場最高金額
若い時は日本のリーグで活躍していたフッキ選手の移籍は非常に注目を浴びました!
あの日本のコンサドーレ札幌にいたフッキも今やブラジル代表です。しかもまだ29歳と若くバリバリの代表選手が中国スーパーリーグにいるんです。
上海上港は監督もすごい!
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スヴェン・ゴラン・エリクソン監督(スウェーデン)・・・年俸約10億円←中国リーグ1位&世界監督給与ランキング6位
監督歴は非常に長く1977年から監督をしています。
各チームで手腕を発揮し、今や数々のクラブチームや代表から引っ張りだこの監督です。
デゲルフォーシュ
→イエーテポリ
→ベンフィカ
→ローマ
→フィオレンティーナ
→ベンフィカ→サンプドリア
→ラツイオ
→イングランド代表
→マンチェスターCメキシコ代表
→コートジボワール代表
→レスター
→広州恒大→
上海上皇
ベッカムやルーニーら率いてイングランド代表も務めた事があり名将と名高い監督です。
本田圭佑移籍話題まとめ
いかがだったでしょうか?
世界中のリーグの中で今一番勢いのある中国スーパーリーグ。
その中でもさらに勢いがあるのが本田圭佑選手の移籍話が浮上している『上海上皇』です。
個人的には出場機会の少ないACミランよりも出場が見込まれる上海上皇で名将エリクソン監督のもと再出発を図ってもらいたいものです。
また、日本に近くて代表招集時にも支障の少ない中国スーパーリーグでフッキやギャンといった世界トップレベルの共演も是非見てみたいですね。
なにはともあれ2016年冬の移籍市場が楽しみです!